上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
こんにちは、ばらけつです。
普段はあまりおおっぴらに大喜利をしていないのですが、喜利の箱で月に二回行われている大喜利道場段位戦と言う会に特に好んで参加しています。

それで、こないだ虎猫さんがこの段位戦の振り返りを書いていたのを見て、「あぁ、こういうの良いなあ。誰かが見て面白がってくれるのかしら」と思って、纏めてみました。稚拙な文章や微妙な思考があったり、時には失礼な事を書いてるかもしれませんが、まあ、目を瞑って下さい。人間の思考は得てして失礼極まりないのです。

段位戦のルールや、そもそも大喜利って何さ、みたいなのは、虎猫さんのブログを読むといいと思います。ウルトラハイパーサークルスロー。通称丸投げ。



第1戦 VS ABS(全角)さん

「伝説のギタリスト、ハデ=ヘンドリクスのエピソード」

ダジャレっぽいお題。事前に何戦かやってたので、ちょっと場は温まっている感じ。ABSさんは級と言う事もあって、勝っても負けても段位の変動がありません。血眼になって勝ちにいく、と言う感じではなく、あくまで自分の大喜利をして最初の調子を見るような一戦のつもりで。
それにしてもこの元ネタのジミ=ヘンドリクスって何だっけ。何ていうバンドだったか思い出せない。と言うか、バンドの事は良く分からないな。
全然掴めないんですが、お題から「何かしらロックっぽい派手なエピソードを出して?」と言う事を聞かれてるんだなあと解釈。
まずは一答目からリズムを作っていこう。まずは派手なエピソードか……。

「太平洋の真ん中に誰も通えない学校を建てる(絵回答)」

ややウケ。何かこういう芸能人がどっかに学校を建ててるイメージがどこかにあって、多分そこから出てきたやつ。肝心のジミヘンは丸っきり沿ってない。当然のように「沿ってない」と客席から聞こえてくる。

じゃあ沿わせよう。
バンドと言えば、ギターをやってるよね。バンド、ギター、楽器……変な楽器? 変な楽器と言えば、何かちくわで作った笛を吹いてるyoutuberいたなあ。それを料理出来るかな。

「フジロックにちくわ笛で出た(絵回答)」

出し方と言うか、テクニックと言うか、やっぱり落差を出さなくちゃいけない。ちくわ笛を効果的に出すには、ちくわ笛が異常になる情景を置くと、やっぱり落差が出るから。前フリで「フジロックに……」と溜めて、「ちくわ笛で出た」の落差を出す感じ?
それより、ちくわ笛の絵が良かったのかな。いい感じに受けた。よしよし、大丈夫。

バンド……ハデ=ヘンドリクス……。
そういや、cari≠gariはメンバー入れ替えとかしてるな。第何期とかやってる。
ここで、出入りしまくって第1000期メンバーとかになってると、派手っぽいかな。
メンバー交代と言えばモーニング娘。とか、アイドルかな。AKB48とか?

「AKB48に入るのと卒業を繰り返し続けて、第1000期のメンバーになった」

うーん。通じない。そもそもAKB48と言う単語を、出来る事なら大喜利で使いたくないな……完全な失敗だ。今更だけど「『一人だけ』第1000期メンバーになった」とかにすると良かったかもしれない。と言うか、冷静になって考えるとアイドルとジミヘンは遠くかけ離れてる存在だったな。普通にバンドで~って答えたほうが良かったぞ。

バンド、バンド……。
どうにか沿いたいなあ、と思いつつ、隣でABSさんがギターを床に叩き付ける系の回答でいい感じにウケている。
そうか、バンドにちゃんと沿った回答を今のところちゃんとしていなかったなあ。ギターと言えば、アンプか。アンプを何か使えるかなー……とか色々な事を考えていると、僕の思考は自然と頭の中でキマイラを作り出すのです。
大喜利をやってると、どうしても安易な発想に固まり勝ちになってしまって、すぐ生き物を合体させたりします。悪い癖です。と言うかこんな事を書いたら、次安易に何かを合成出来なくなってしまうな……。

「ギターが好きすぎて、改造されてアンプ合体人間になってる(イラスト)」

ややウケ。殆どがアンプ合体人間の語感のみに頼り切った回答ですね。ギター好き過ぎてって言ってるんだから、絵もギター持たせればよかったかも。いや、持たせようと思ったけど、画力が無いし、時間なかったから……。

結果は勝ち。しかし、折角勝っても何にもならない。十段はとても不毛な長い旅……。



第2戦 VS虎猫さん

女手

二回戦は虎猫さん。段位戦の中でも強敵のイメージです。ハイペースで高水準の回答を出し続けてくるし、その中で爆発を起こす可能性がかなり高いので、二発は爆発入れないと勝負になりません。
で、お題なのですが、浮かばない。これは凄く苦手なタイプです。やばい。状況が見えない。単語を広げるための元ネタも
無いし、この女の子の感情も読めない。

うーん。何にしろ、一発目を先に入れて主導権が欲しい。
口に手をやってると言うモーションは、貧乏な子供が人が何か食べてるのをうらやんでる風に見えるな。

「いいな~、向こうのシャケの方が大きいな~」

弱パンチ。違うなあ。手探りだ。
この直後に虎猫さんが「あーあ、有給使って何やってんだろアタシ」と、出してウケて、主導権を持っていかれる。ああ、こういう解法の無いお題の時は、一先ずお題→回答より、面白一言的に回答そのもので勝負した方が良いのかも知れないなあ。

しかし僕はあんまりそう言う感じは苦手なのです。あくまでお題から回答を引っ張ってこないとウケる回答が作れない。どうにかして沿わせよう。
ああ、そうだ。手を口に突っ込んでると言う事は、奥にのどちんこがあるな。

「のどちんこを引っ張って出して、男になろうと思っている(『性転換』とだけ書いたボード)」

ウケない。多分これは文章の練り方から間違えているんだ。とはいえ、文章どうしたからってあまりウケるタイプの回答じゃないかも? 困ったな……。

さて、とにかく画像を目を凝らして見る。
うーん。それにしてもこの女をじっと見てると腹が立ってきたぞ。頭の悪そうな女だし。とりあえずこの女に悪口を言いたい。

「また何もしていないのにパソコンが壊れた」

丸っきり「良くあるネタ」で、大喜利の回答でも何でもないのですが、ちょっとだけウケた。無理矢理『また』って単語を入れて、馬鹿さをアッピール。この辺だけがちょびっとテクニック考えた感じ。ただ、どこに『また』を入れるかは出しながら少し悩んだけど、結果的に最初につけた。「またパソコンが壊れた」でもいいけど、最初につけた方がこいつの馬鹿さが前面に出るかなって。

さて、さっきののどちんこを正しく料理をするのはどうしたら良いのかな。
うぅーん。

「手を突っ込んで、腕も突っ込んで、最終的にいなくなる」

あぁー、受けない。受けないよー。「貪」の逸話とか「あたま山」から来た発想なんだけど、うけないよー。
やっぱり発想からしてみんなの想定の範囲内になってしまっているからなあ。大喜利でウケるのに大切なのは、やっぱり見てる人の想像を越える事だと思うので、ちょっとここからもう一展開あったら良かったかもしれない。真っ白のボード出すとかしか思いつかないけど。

あーもー。どうしよ。
何も思いつかん。……ん、この女の子の視線の先に僕の段数が書かれてるなー……。

「えぇ~、ばらけつまだ十級かよ~」

死 ん で も 出 す べ き で は な か っ た 。
いや、そもそも級ではなく段だし。印象で戦う段位戦では明らかに悪印象だ。この辺で確実に負けを確信。しかし、足掻かなければ……。

しっかりと考えて、一発に望みを託す。普通に回答で面白いものを出さなければいけないなあ。
う~ん、う~ん。やっぱりこの表情から引き出してこなければ……。

「飼育委員初日、ハムスター全四匹、餓死」

そこそこウケ。まあ、この辺かしら。やっとちゃんとした回答が出来たかもしれない。
終始お題に振り回されていた感じです。難しいお題だったなあ。虎猫さんもそこそこ苦しんでたみたいだったし。
当然のように負けました。ちゃんと自分の大喜利をして負けたなら良いけれど、それに至らないまま負けてしまったので残念。
それと、虎猫さんとやると、ペースに乗せられてしまうから手数を出そうとしてしまうなあ。無駄うちも多かった。
こういう多めに打ってくる相手こそ、じっくりと重い一発を出すように心がけないといけないのかも。一答一答、大切にしないとね。



第3戦 VS秦小池さん

「宇宙人はこんな恋バナをする。」

うわー、「宇宙人」に「恋バナ」かあ。このお題はじっくりやらないと駄目なやつだ。しかし解法はありそうので、単語を上手に引き出せれば何とかなるかもしれない。
ただ、対戦相手の秦さんは調子の良し悪しがかなり大きいので、蓋を開けるまで全然分からない。段持ちだし、なるべくなら勝ちたい相手だぞ。しかし、恋バナは秦さん強そうだなあ。

まずは調子を整えよう。「宇宙人」としか言ってないな。じゃあ異種間の恋愛もあるのかもしれない。

「キスしようと思ったけど私の彼、口の場所わかんないのよねー(口の無い宇宙人のイラスト)」

うん。想定内の受け方。ここから調子を上げていこう。
と言う矢先に、秦さんが何かGLAY(グレイ型宇宙人の絵)のライブで爆笑を取っている。やばい。やばいぞ。
宇宙人ともなると、やっぱり宇宙の話を出そう。宇宙の話、宇宙の話……。

「彼と遠距離恋愛で、生きてるうちに会えないのよね~(銀河と銀河が一億光年離れてる図)」

ウケが弱くなった。やっぱり秦さんの回答が効いてる感じだ。焦る焦る。そうこうしてる間に「彼がこの前他の人と手を繋いで歩いてるのを見てさ~(ドイツの新聞に掲載された捕えられた宇宙人の絵)」と言う、超絶な正解を出されて、ほぼ勝負が決まる。
あかん。あ、そうか、宇宙人から単語を引っ張って広げるのか、と考え初めてから、頭がぐるぐるになり始めてしまった。
えーと、えーと、ニューメキシコに落ちたUFOの有名な事件って何てんだっけ(正解:ロズウェル事件)、葉巻型UFO……いや、葉巻型UFOが何だってんだ。広げらんねーよ、と、こんな感じで完全にドツボ。そうこうしている間に時間は終了。
もういいや、ミステリーサークルにしよう。

「彼氏が畑を使って告白してきた(UFOが麦畑に「好き」と書いてる絵)」

言い方も何もない、ひねりゼロの回答。1+1が2にしかならないので、当然の如く受けない。
そして、当たり前のように敗北。明らかに「宇宙人」の側の引き出しの差だ。これは悔しいなあ。さっきは4分間で6答してたのに、今回は3分で3答。苦しんだな。
ついでに、その日の秦さんは基本的にハマってたので調子の良い秦さんでした。Twitterも荒ぶる心配もないので、安心。



第4戦 VSさびすけさん

舞妓


さびすけさんは、手数は多いほうでは無いのですが、要所要所で印象深い一発を入れてくるので、こういう印象重視のルールだと油断が出来ない相手です。
お題はチェンジも出来たんですが、まあ別にいいかなと。女性の画像ですが、VS虎猫さんと違って、こっちはこっちで「舞妓」と言う強烈な縛りがあるので思いっきり解法がある画像。

見た瞬間に「京都から出て行け」と言う回答が頭をよぎるものの、スルー。やっぱり深みも何でもないただの印象の回答になってるので、出さないほうが吉ですね。と、思ってる横でさびすけさんが「鳥取に帰れ」と言う回答。うーんやっぱりその辺の発想から入るよね、でも向こうの方が上手いな……。

舞妓さん、舞妓さん。舞妓さんは「しゃなり、しゃなり」と歩くよなあ。何か漢字で当てられないだろうか……。

「謝成、謝成と、謝罪を要求している」

お、おぉぉ……。一瞬変な間があって、ちょびっとウケる。そして何か変な空気に。
どうしてこんなに変なんだ、どうしてこんなに変なんだ。それは妖怪のせいなのね(そうなのね)。(僕のせいです)
まあ良いや。こういう回答はすぐ忘れるべき。僕は何も答えなかった。僕は、何も、答えなかった。

さて、やっぱり京都と言えば「ぶぶづけいかがどす」だよなあ。僕が大喜利で乱用するネタの一つです。
このワードを先に取られる前に何か出さなくちゃいけない。どうしよう、と考えて「ぶぶづけいかがどす」をちょっと書き方変えてみる。

「お茶漬けを3杯食べきったので実力行使に出た」

これ以上のものが出なければ勝ちが決まる程度の良い感じのウケ方。
やっぱりストーリーのある回答は、反応が違うなあ。
それに、何の変哲も無い回答を言い方でウケに変えるのは、ちょっと気持ちいい。
さて、ここを起点として考えてみよう。

「こいつだ… 金閣寺を燃やしたのは…」

中指を突き立ててるので、マイナス方面の感情を表してみたんですが、やっぱり「恨み」はちょっと違うかな、と。この舞妓さん、ちょっとニヤついてるし。
うーん。ウケは微妙。

「舞妓Haaaan!に阿部サダヲがキャスティングされた」

いや、それはただの事実だし、何の回答にもなっていないよ。
舞妓Haaaan!が言いたかっただけです。ちょっと消化しないと気持ち悪いワードだったんです、舞妓Haaaan!。aの数合ってる?
ここで時間が来る。あと一答滑り込ませよう。微妙な回答を立て続けに二答してしまったので、リカバリーが無いと印象点がどうしても悪くなる。

「インド旅行を舐めきっている」

どんな状況にも合致するタイプの便利な回答。「~を舐めきっている」の言い回しのテンプレートはよく使うので、あくまで安定感のある回答で、そこそこのウケを狙う。あくまで最終調整の回答って感じです。
さびすけさんがちょっと苦しんでたのもあって、勝ち。実力行使が無かったら恐らく負けてたので、やっぱりこういう勝負は一発大きいの入れるかどうかが鍵になるよね。



第5戦 VS納得さん

「だけど涙が出ちゃう、○○○だもん」

ウヒャー、納得さんだー。
ひなどりで彗星の如く現れて、早くもオオギリバトラーズで優勝した超新星。静かな佇まいからクレイジーな回答をビシバシ叩きつけてくる凄く魅力的なプレイヤーです。うーん、負けたくない! 頑張るぞ! 客席で見ていたい!
さて、お題は一回チェンジした後にコレ。穴埋めは最近やってなかったし、何だか数が出せそうだなと漠然と思ったのもあるので、やってみたくなりました。

でもやはり、広義な穴埋めだけど、唯一の「涙」のキーワードを上手く使う事を考えてしまう。涙が出る理由は何だろう? 涙の出る理由ランキングで、1位は「痛い」「悲しい」だと思うので、そこを避けて考えるところから始めました。そこが一番最初に来ると、安直だと思われてしまう気がするので。
そんな事を中ぐるぐると考えてる中、回答は見えませんでしたが、何かしら納得さんが一答出して受けてるのを横目に見る。恐い。
んん~。涙が出る理由~。

「涙でしかコミュニケーションがとれないんだもん(点字やモールス信号みたいな、「あいうえお」に対応する涙の表)」

さっきの納得さんをほんの少し上回っている気がするくらい良い反応。
対応表も、そこそこきっちり書いたので客席の印象に残ってくれてるみたいだ。回答を手の込んだ感じで書くと、やっぱりその分面白さが後を引くような気がします。

じゃあ次だ。そうだなー、次は涙を集めよう。
と言う事で、一先ず涙とラベルの貼られた瓶の絵を描く。人魚の涙とか言うアイテムもあるよね。そういえば、何かのRPGで、人魚の涙はピリリと辛くて香辛料になるみたいな描写があったな。では……というので、無理矢理カレーの絵を書き足す。一から描き直すより、時間短縮の為に無理矢理通したほうが良さそうだ。

「カレーの付け合せに最適なんだもん(絵回答)」

大喜利の絵回答は、「絵」回答ではなく、あくまで「図」回答なんだと思います。だから、絵が正確じゃなくても、ニュアンスさえ伝わればオールオッケー。あとは言い方で何とでも表現できる。
結構良い反応。この辺から人数が多くなってきたのも一因かな。やっぱり段位戦は客席側の人数が多いほうが、基本的に沸点が低くなる感じがします。

さあ次だ。今まで二答とも絵回答。文章で何か広がりを出そう。と、思ってるところで、納得さんが「木村(-)なんだもん」と言う、理解の追いつかない回答でかなりウケている。おいおい、面白いぞ。そもそも何でそんな回答出せるんだ。納得さん恐いわ。

「シャンパンを空けるタイミングを逃した夜なんだもん」

ちょっと詩的な回答。後から慌てて付け足した「夜」で、余計むかつく感じにさせる。シャンパンを空けるタイミングを逃してる事を人に自慢してるおっさんっていそうじゃないですか?とその時は思っていたけれど、そんなおっさんは、いない。

最後に時間がギリギリ。大きいの出して突き放したい。良い勝負をしている気はするけれど、納得さんの方がプレイヤーとして魅力あるし、ほぼ互角の勝負をしたら納得さんに流れる票が多くなってしまうし……と言う、ちょっとマイナス思考な、事実に近い妄想に苛まれながら、回答を書く。
お題をきちんと大きく捕えた回答をしよう。

「一つも穴の空かないビンゴカードなんだもん(存在しない数字とひらがなの描かれたビンゴカードの絵)」

存在しない数字は、最近見た小林賢太郎の美術展で見た存在しない50音表からインスパイアされてる奴です。いや、でも存在しない文字って作るの楽しいね。
勝負決まったかな?ってレベルに受けた。最後の滑り込みは、やっぱり一番印象に残るし、上手に使えば全員が結構しっかり見てくれる土壌を作れるので、大切にしたいですね。今回はそれが功を奏した感じ。
結果は勝利。だけど、それでも多分何票かは納得さんに流れている気がする。納得さんはそれくらいプレイヤーとして魅力があるからなあ。嬉しい一勝。友達に言いふらそう。(早速星野流人さんにLINEで勝った報告をする)

と、この辺でかなり人が多くなってきたので三つ巴戦に。



第6戦 VS虎猫・Alcoギット

貞子ん



十段以上の三人の戦い。虎猫さんはさっき負けてるし、Alcoギットさんも最近以前よりもかなり強くなってハネてる印象があるので、と勝ちはかなり難しそう。二人とも手数が多いので、どしどし前に出ていく姿勢じゃないと、埋もれてしまう。
お題は、貞子がテレビから落ちてる画像。Damn itとか、しまつたとか、言葉が多い。頼むから画像で一言に「言葉」を混入させてくれるの止めてくれとマジで思うんですが、まあ、そう言うことにも対応出来るようにしないといけないんだろうなあ。それと明らかにネタイラストだから、ちょっと普通の画像お題とは離れてる印象。とにかくここから広げないといけない。

まずはパッと思いついた回答。

「こいつはまだ良い方で、渋谷の109のオーロラビジョンから落ちてる貞子もいる(絵回答)」

100点満点で言ったら、85点くらいの良いウケ方。よしよし。
そんな中、隣のAlcoギットさんが必死に回答を消している。ははあ、かぶったんだな。危なかった。あと1秒遅れていたら、僕が回答を消す羽目になっていたかも。(実際、被ってたみたいです)

さて、次だ。室内の絵だけど、これをどうにか弄ってみよう。

「金目のものを漁って、普通に中から出て行く(荒らされた室内と、驚いてる人の絵)」

微妙な伝わり方だけど、ざざっと受ける。絵はちょっと微妙だったけど、言い方が良かったのかな。それと、やっぱりさっきの回答が効いている感じだ。捻りは無いけれど、逆にそれが回答を迷子にさせずに済んだ感じ。
それにしてもこの貞子、パンツ見えそうだなあ。いや、見えてないのか。いずれ見える体勢だよなあ、これ。

「見えそうだよ!パンツ見えそうだよ!と横で応援している(台詞を言って、応援している人の絵)」

あれれ、あんまり微妙な受け方だ。自分では嫌いじゃないんだけど、かといって好きな回答ではないから、仕方ないか。もっと気持ち悪い言い方の方が良いのかな。「おぱんちゅ」とか? うわ、自分で言ってて気持ち悪いったらない。
時間は残り30秒をきってる。うぅーん。大きいの出したい。
そういえばさっきカラオケの映像のお題が出てたな。ん? これ凄い面白いんじゃないか……??

「カラオケの映像なので、純恋歌の歌詞も散らばっている(人の腕と、「目を閉じれば億千の星」を散らばらせて描いた絵)」

みんなが知ってて、頭悪そうな歌だったらやっぱ純恋歌じゃないかな、と思って1秒で純恋歌に即決。
全体を突き放す一答が出来たかも、と思いつつ、虎猫さんもAlcoギットさんもちゃんとウケてたので戦々恐々でした。
結果は勝ち。やったー! これは大きいぞー! ワーイワーイ! 段位も切紙にアップ!



第7戦 VS Alcoギットさん、ダミーさん

「朝起きたらザリガニになっていました。どうしましょう?」

お題は、これは答え易そうだと思いました。ザリガニに関する知識で戦う勝負に持ち込めそうだなあと言う、超個人的な欲求からです。
Alcoギットさんの怖さはまずまず。ダミーさんも、あんまり大喜利を見たこと無いので何が出てくるか分からない。変にお題にハマると、こういう新鮮な印象を与える人に簡単に負けてしまうので、やっぱり警戒しないといけない。
それにしても、これはカフカの変身からの元ネタだよね。グレゴールザムザ、毒虫、うーん。ここから広げると回答が重くなりそうだ。じゃあそこを考えるのをパス。もっと単純に考えよう。

・まずは、こういうお題を考える時の常套手段として、「自分」から視線を外して「周り」を見てみる。自分がザリガニに変身。じゃあ他の人も何かに変身しているかも?
・ザリガニ。ザリガニ。ザリガニ釣りとかしたよね。ザリガニの餌と言えば煮干だから……。

の二つから、とにかく早めに何かを出そうとする。

「お母さんが煮干になってた。食べよう!(ザリガニが煮干を持ってる絵)」

結構ウケてるけど、あくまで想定内な反応。やっぱり「閃き」とかじゃなくて、思考のみに頼った回答だから、少しウケは悪いのかもしれない。
と、此処でザリガニ釣りの光景を思い出して、「そういや沼とかで釣ってたなあ」と思い出す。ぐりぐりぐりっと沼の絵を描いてみる。ふむ……。

「沼に住もうと思って沼に入ったんですけど、『いや、息はできないのかよ!』(沼から出るフキダシの絵)」

おーし、ウケてる。ザリガニになるメリットがもうゼロになっちゃうもんね。次はどうしよう?
やっぱりザリガニの知識から引っ張ってこよう。

「やったー! ニホンザリガニだー! 絶滅危惧種だー!」

とりあえず悲劇系統に回答が偏っているので、喜ばせてみました。うん、受けてる、受けてる。この調子でやってたら、この勝負はもらったかな……。
と、完全に油断してたらAlcoギットさんの「えっ、ザリガニ休暇があるんですか!?」で、喜び系の回答でとんでもない大爆発。ギャアアア! のこり15秒とかでそれかよ! 取り返せない!
慌てて、もっと回答を考える。

「今まで装備できなかった防御力999のザリガンの鎧が装備できるようになっている(絵回答)」

出し方はあんまり良くなかったかも。ぬるっと流されてしまった。
出す場所がもっと他で、なおかつ落ち着いていたら少し違った反応かもしれなかったんですが、やっぱり一旦「喜び」の感情に流されてしまったので、回答の印象が弱くなってしまっているなあ。
ほぼ完封でAlcoギットさんに負け。大爆発されたら、もう普通に勝てませんわ~。これで、十段に逆戻りです。胡蝶の夢でしたなあ。



そんなわけで、段位戦の振り返りレビューでした。僕は書いてて楽しかったんですが、読む人は楽しいんだろうか?
それにしても、やっぱり段位戦は対戦形式なので、真剣に大喜利と向き合う場としていいですね。
反響があれば、また近々。
スポンサーサイト
10.殉愛[JYUN-AI]

 この手紙は誰あての手紙でもありません

 だからこの手紙は誰にも読まれたくないです

 もし誰かが見つけて読んでいるとしたら、やめてください

 やめましたね??

 レナもダメだよ?? はずかしいから、よまないでね♪



 ず~~~っと、わたしとレナは愛しあっていました

 世界で一番愛しあってたとおもうくらいです

 毎日きらきらしてて、好きな人がいるってステキなことだな~~って思って

 幸せな人生でした♪


 だから、この島に来てしまったことは本当に悲しいです

 おかしい島です コロシアイなんて絶対したくないのに、コロシアイをしろとイナバさんは言います

 そんなことってありますか

 そんなバカなことゆるせますか

 わたしはイヤです 絶対イヤです


 だから、こわくて逃げました

 走り回りました 逃げ回りました

 死にたくないです 殺されたくないです

 レナが心配です 事ム所のみんなが心配です

 逃げて、逃げて、逃げ回りました

 でも、そんなおかしい島でもレナは、わたしを見つけてくれました

 私たちは二人で逃げて、一緒にいられるところを探して


 そして、やっとこの洞くつにたどりつきました

 それは二人きりの時間で、わたしたちのサイコーの場所です

 それで、二人だけの洞くつで、レナと私は幸せなえっちをしました♡ ダイスキ


 レナへ

 わたしのこと 守ってくれるっていってくれてありがとう

 わたしのこと 愛してるって言ってくれてありがとう

 誰かに殺されるなら、レナがいいです

 レナになら、殺してもらいたいです

 レナとなら、いっしょに死にたいです



 相談したらレナ、良いよって言ってくれました

 だから、わたしこれからレナに殺されます

 でも、もしかすると、レナはわたしを殺したあとに怖くて死ねないかも…

 そうだとしても、わたしは気にしないからね

 それがレナのえらんだ道だったら自分をせめないで欲しいな



 でも、できればいっしょに天国にいこうね

 天国だったら、わたしたちきっとケッコンできるよね??

 愛してるよレナ 大好きだよ



 わたしはきっと、この島でいちばん幸せな女の子です

 神様、ありがとう


               シーサイドサンセット 小早川鴇







     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







 丸められた皺だらけの出場者名簿の裏に、震えた丸文字で遺書のような手紙が書き込まれていた。
 ところどころ濡れてインクが滲んでいるのは、きっと涙の痕跡だろう。その手紙から、死を覚悟した少女が、震える手で涙を流しながら、誰宛でも無い手紙を書いている光景、そして、それを見つけた少女が泣きながら手紙を読む光景が容易に想像できた。
 E-6地区、火山のふもと。その禿山の横穴へ迷い込んだ血華美人は愛の華の音無翔太郎は、そこに転がる二つの死体を眺めていた。一つは、手を組んで仰向けになっている小柄な女性。そしてもう一人、長い金髪を垂らして俯いて体育座りになっている大柄の女性。
 二人とも、その命を、終えていた。
 見知った顔だ。小さな死体はシーサイドサンセットの小早川鴇、大きな死体はシーサイドサンセットの大槻玲奈だ。

 心中。
 その二文字が脳裏を過ぎる。トキの手記によれば、トキはレナに自らの殺人を依頼し、そして、レナの自殺も依頼した。
 手紙は、レナが左手に握り締めていたものだ。そして、彼女の反対側の手に握られていた物は、手のひらに収まる程度の古ぼけた小さな拳銃―FN ポケット・モデル M1906―だった。……この拳銃でトキの命を終わらせ、そして自分の命を終わらせたのだ。
 合意の元、殺し、殺され。そして、自決した。

 この島で生きることを、諦めた。

 来世に、新天地を求めて、命を、絶った。

「う゛うッ!?」

 ふいに沸き起こる嘔吐しそうになる感情を、口を抑えて封じ込める。駄目だ、吐いちゃ、駄目だ。思わず口元を押さえたまま駆け出して、横穴から出る。そして、跪いて、声を殺して、泣いた。……この二人の世界を、汚してはいけない。

 なんて、なんて非道い、しま。誰が、こんな島を作った。
 一体誰が、こんな最低なゲームを考えたんだ。

 二人は愛し合っていた。この際性別がどうとかは関係ない。
 二人で完結出来るような、幸せな二枚貝だったのだ。
 それなのに、貝殻はお互いを見つけ……あろう事か、死を共にした。

 相方を殺し、そして、自らも、逝った。

 どうしてそんな事をしなくちゃいけないんだ。
 二人が何をした。二人の何がいけなかったんだ。
 誰に迷惑をかけたわけじゃない。

 二人で、良かったのだ。それだけで良かったんだ。

 それなのに、どうして、最愛の相手に出会えたのに。
 明日のデートの予定もあったのかもしれないのに。……死を選ばなければいけない?

 ……許せない!
 翔太郎は立ち上がった。こんな事許しちゃいけない。こんな馬鹿げたゲームを考え、実行し、巻き込んだ。そいつをこの握りこぶしで殴りつけてやらないと気がすまない。具体的には否幡さんだ。それか、いるのなら、黒幕、協力者。……否幡さん、とにかく全員をやっつけなければ気がすまない。

 そして、そのためにはこの狂った島から脱出しなければなるまい。

 ……だが、今の翔太郎は、余りにも無力だった。 
 彼の配布された武器は「こけし」。東北地方の伝統工芸品だ。こんな物を武器に、この島を戦い抜く事など到底不可能なこと。

 翔太郎はすっくと立ち上がると、再度洞窟へと足を踏み入れる。転がる二つの死体。
 レナの傍にしゃがみこむ。そして、彼女の硬直した冷たい指を、ぴきぴきと剥がしていき、レナの手から、持っている拳銃を取った。小さな拳銃、しかし、相手を脅す事には適しているだろう。続けて、トキのデイバッグの中を漁る。……武器らしき物は、ガラスの灰皿しかなかった。ハズレ武器。仕方がないので、幾つかの食べ物だけを拝借して、自分のデイバッグの中へと詰め込んで行く。

 ……そうして、レナの腰に手を回し、抱き上げた。
 大柄な身体。長い金色に染めた髪の毛。黒縁メガネ。正直、顔はかなり整っている方だとは思うが、そのこめかみに空いた穴と頬に付着している赤黒い血漿が、彼女の全てを物語っていた。
 その身体を、小さな死体の傍へ、横たえる。
 そして、ぎしぎしと軋む硬直した彼女の腕を動かしながら、丁寧に腕を組ませた。

 トキの遺書は、レナのポケットの中へ。
 読まれたくないなんて書いてあったけれど、この遺書は、ラブレターだったから。

 トキがレナに宛てた恋文だったから、レナが持っていくべきだ。

 二人だけの世界。
 二人きりの空間。

 二人分の棺。

 翔太郎は踵を返して洞窟を後にする。

 固く誓う。
 もう二度と繰り返さない。こんな事、絶対にもう見たくない。

 山石キヨミ、桜浦みるく。
 二人の相方を思い出す。

 救い出す。
 二人と合流して、この島から脱出する。

 さあ、歩こう。

 口を固く結んだまま、翔太郎は二人きりの世界を後にした。





【40.シーサイドサンセット トキ(小早川鴇) 死亡】
【41.シーサイドサンセット レナ(大槻玲奈) 死亡】





【E-6/一日目 深夜】

【血華美人は愛の華/音無翔太郎】
【装備:FN ポケット・モデル M1906】
【所持品:基本支給品一式、こけし】
【状態:普通】
基本方針:二人の相方と合流し、この島から脱出する。
1:このふざけたゲームを始めた奴に、一発入れてやる。
























     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





 ずるい。

 なんて、ずるい。

 この二人は、なんて、ずるい!!

 ずるい! ずるい! ずるすぎる!!



 その二つの死体は、完璧だった。完璧にしか、見えなかった。
 洞窟の中で、二人で完結して、安らかな顔で、寄り添って、彫刻のように、愛し合って、望み合って、結合して、夢を見て、触れて、障って、溶かして、解かして、語り合って、騙り合って、受け入れて、請け負って。

 死に合った。

 ……悔しさから、歯噛みする。
 自分に出来ない事を先にやられてしまった。
 私が一番やりたかったことだ。
 私が今すぐやりたいことだ。

 そうして……この二人は、完璧な終末を手に入れた。
 二人きりの最期の場所を手に入れた。

 嗚呼なんて、幸せなんだ、こいつらは……!!

 地団駄を踏みたくなる気持ちを、全力で抑える。


 ハーベストムーン、久我愛依ことアイは、じっと二人の死体を見下ろした。
 右手に持つのは、湾曲した剣―カットラス―。

 ユウを探す。
 ユウと一緒に死ぬ。

 それが、私の望みで、ユウの望みの、はずだ。


 さあ、歩こう。

 口を固く結んだまま、アイは二人きりの世界を後にした。






【ハーベストムーン/久我愛依(アイ)】
【装備:カットラス】
【所持品:基本支給品一式、不明支給品0~1】
【状態:狂愛】
基本方針:ユウと合流し、心中する。

【現在 60名】
ここは、『探偵事務所クロワッサン』。

客の来ない探偵・神無月はづきと、かわいそうな助手・峰岸喜久子が二人きりで切り盛りしている事務所です……。




第4話「ジャガーの慟哭」




峰岸:ただいまー。ご飯買って来ましたよー先生。今日の夕飯はすき焼きにしますよー……ってあれ、何かギターの音が……先生?

はづき:(♪ジャカジャカジャカ……ジャジャン!)

峰岸:おぉう、楽しそうですね。へー、ギターなんか持ってましたっけ?

はづき:落ちてたの拾った!

峰岸:それは……確か遺失物横領罪になるような……。

はづき:…………拾ってない!

峰岸:そ、そうですか。まあ、私は黙ってますけどね。でもギターかー、私昔持ってましたよ。ちょっとしか弾けませんけどね。

はづき:お、試しにどうぞ。(渡す)

峰岸:はいはい。それじゃあ、こんな感じですが……。(禁じられた遊びを弾く)

はづき:おおー! ……お、いいこと閃いたぞ!

峰岸:完全スルーだ! がっかり! ……って、何を思いついたんですか?

はづき:君は今からギター探偵 峰岸喜久子だ!

峰岸:マジか! 何か波田陽区みたいな名前付けられた! ……って、私が探偵なんですか!?

はづき:そうだ。ギターの調べと共に推理。

峰岸:いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ! 私探偵なんか出来ませんよ! それどころか、ギター弾きながらなんて!

はづき:大丈夫。ためしに1個謎を解いてみよう。

峰岸:マジですか……。分かりました、先生がそこまで私の可能性に期待しているなら、頑張ってみます! で、謎ってどんな謎ですか?

はづき:ちょっとした謎なんだけどな。Aさんは、動物園に行った。そこで象を見たんだ。

峰岸:はいはい。(♪ジャンッ)

はづき:次に、たくさんの動物を見た。さて問題。

峰岸:はいっ。(♪ジャジャジャンッ)

はづき:Aさんは、象ともう1つ動物が好きです。それはいったいなんでしょうか? ヒントは君がギター探偵だってところ。

峰岸:う~ん、それはですねっ!(♪ジャカジャカジャカジャカジャンッ) ……いや分かりませんよッッ!

はづき:簡単じゃないかー。しまうまだよ。

峰岸:ええっ!? しまうま……? ど、どうしてなんですか?

はづき:ギターと言えばバンド。バンドと言えばエレカシ。

峰岸:ほえ?

はづき:エレファントカシマシマ。

峰岸:わかりませんよ!! あんまりなぞなぞにもなってないし! 「バンドと言えばエレカシ」って、それ先生が好きなだけじゃないですか!

はづき:良いじゃないか「今宵の月のように」。

峰岸:私も大好きですけどね! いやでも、その謎は思わずくだらねえと呟きたくなるところでした! 先生、どっちにしろ私にはギター探偵無理そうです。ギター探偵は先生に襲名してもらいます。(ギターを渡す)

はづき:えー。弾けないよー。

峰岸:さっきじゃかじゃかやってたじゃないですか! 先生やってみてくださいよ。少なくとも、私には謎を解く能力は無さそうですし。

はづき:分かったよ…。(適当にかき鳴らしてる……つもりがちゃんと弾けてる)

峰岸:あっ、ちゃんと弾けてる! 弾けないとか言っといて上手いじゃないですかあ! ギター探偵 神無月はづきだ!

はづき:えっ、マジで? …おー、そうかそうか…(嬉しそう)

峰岸:じゃあ、先生。いや、ギター探偵。是非、謎を解いてもらいましょう!

はづき:お、来い!(調子乗ってる)

峰岸:今日の夕飯は、先生の大好きなすき焼きにする予定です。この通り、色々食材を買ってきてます。

はづき:あ、ホントだ! 食べよう! 焼こう! 煮よう!

峰岸:謎聞けよ! そこでです。今日、私がすき焼きの為に調子に乗って買っちゃったお肉があります。それはいったいなんでしょうか? ヒントは先生がギター探偵というところです。

はづき:ほう……。(めちゃくちゃかき鳴らしてたら「スリラー」に)

峰岸:マイケルジャクソン! 凄いテク!

はづき:ヒントないの?

峰岸:……ギター探偵と言うところです。(遠い目)

はづき:どこ見てんの! ねえどこ見てんの!(めちゃくちゃな「イマジン」)

峰岸:弾けてないです先生! いや、まあ……ヒントは、その、マイケルとかレノンとかと違う、日本のバンドと言うことです……。

はづき:ジャパン…?(「波乗りジョニー」)

峰岸:邦楽に帰ってきた! 夏でもないと言うのに波乗りジョニー!

はづき:……答えは?

峰岸:……ギターと言えばバンド。バンドと言えばマキシマムザホルモン。

はづき:どこの世界の人間がバンドの代表格ホルモンにするんだよ!

峰岸:……いや、MTH好きなんですもん、私昔からの腹ペコなので。良いですよね、「恋のメガラバ」。

はづき:知らねえよ! 凶器並べたあの変なタイトルの奴しか知らねえよ!

峰岸:ああ、包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリですね。あれ、包丁・ハサミ・ナイフ・カッター・ドス・キリだったかな? いや、包丁・ナイフ・ハサミ・カッター・ドス・キリ……?

はづき:順番どうでもいいわ!

峰岸:麺カタこってり! ……と、まあこの辺で終わりにして、ホルモン焼きも作ろうと思うんで。そろそろお腹減りません? 夕飯にしませんか?

はづき:そうだね。ギター探偵は無かったことにしよう。

峰岸:じゃ、コンロ出して……と。土鍋はここに入ってたはず。あ、先生、そこからお皿とお箸出しといてください。

はづき:あーい。(取り出す)

峰岸:えっと、あ、土鍋洗っといたほうが良さそうだな……。ささっと洗っちゃおう。

はづき:えー。まーだー?

峰岸:もう少し待っててくださいね、くそ、前やった時にちゃんと洗えてないなさては……。

はづき:まーーーーだーーーー?(皿で箸を叩く)

峰岸:お行儀悪いな! 子供じゃないんだからちんちきやらないで! もうちょっと待っててくださいね、これ拭いちゃったらすぐ準備しますんで……。あ、ご飯も解凍しないと……。

はづき:はづき:まーーーーーーーーだーーーーーーー!!(叩きまくる) ……あ。

峰岸:うるさいな! ……どうしたんです?

はづき:ドラム探偵ってどう?

峰岸:全然懲りてない! このバンド解散させてください!
... 続きを読む
ここは、『探偵事務所クロワッサン』。

客の来ない探偵・神無月はづきと、かわいそうな助手・峰岸喜久子が二人きりで切り盛りしている事務所です……。




第3話「秋の夜長に向日葵は咲かない」




峰岸:おはようございまーす! ……ん? おはようございまーす!
   ……あれ? 先生まだ寝てるのかな。先生? 先生ー……って、うわあ!? そ、そこにいたんですか!!


はづき:Zzz...Zzz... あ、あ、おは、おはよう……。

峰岸:もー、ソファで寝ちゃって……。
   髪の毛ぼさぼさですよ。くま出来てるし。
   あー、何ですか、また夜更かししてたんですか?


はづき:そ、それをやってた……。

峰岸:んー? ……おぉう、PSPだ。何時の間に先生、PSPなんか買ったんですか。

はづき:経費を使って。

峰岸:何経費フリーダムに使っちゃってんの!? PSPが仕事に何の関係があると言うの!?
   そもそもどうしてゲーム買うお金があって、私のお給料を払うお金が無いんですか!
   私、もう二ヶ月もお給料貰ってないんですよ!


はづき:……1ヶ月分は物資支給したじゃん……。

峰岸:物資支給……? って、もしやおとといのこち亀1巻~40巻の古本の事ですか!?
   先生が漫画くれるなんて妙だなーと思ったら、あれ私の給料だったんですか!?


はづき:それとアルパカピバラ靴下。

峰岸:それあんたが懸賞で当てた奴だろ! そして変なキマイラ作り出さないで下さいよ! あれも給料だったの!?

はづき:給料だったの。

峰岸:マジか……ショックだわ……。こち亀も絵が古い奴だし、靴下も3足しか貰ってないし……。
   それにしても、先生がゲームなんて珍しいですね。何のゲームやってたんですか?


はづき:RPG……ってやつ?

峰岸:おー、王道ですね。ロールプレイングゲーム。

はづき:で、これやってたら推理方法思いついたよ!

峰岸:ぅぇ……マジですか。
   今日は剣と魔法のファンタジーで推理するつもりなんですか。深夜のテンション恐るべしですね。
   いったい、どうやるつもりなんです?


はづき:まずはクライアントの案件を、モンスターと考える。

峰岸:いきなりお客さん敵扱い!?

はづき:いや、あくまで案件をだよ。

峰岸:お、おぉう、そうですね……先走りました。それでそれで?

はづき:例えば「夫が浮気をしているかどうかを調べたい」という案件なら、こっちが持ってる武器は「夫の普段の通勤ルート」とか「夫の同僚」とかになるでしょ。

峰岸:お……おぉ、今度はちゃんと考えるタイプの推理方法だ! 良いですね!
   お客さんには失礼極まりないですが、何だか楽しくなってきました!


はづき:そうしたら、手段のチョイスに移るわけだ。「しらべる」「ききこみ」とかな。

峰岸:何かポートピア連続殺人事件みたいになってきましたねえ!
   うわー、先生! 凄いです! 何か先生が探偵みたいでかっこいいです!


はづき:そうして、私が使う手段。それは……。

峰岸:それは……!?

はづき:「たたかう」だ。

峰岸:駄ー目だぁー!?

はづき:だってー! このモンスター可愛いのにみだれひっかきしてくるんだよー! ウザいー!

峰岸:現実とゲームがごっちゃになってる!
   先生、リアルワールドにモンスターはいません! あと多分それ野良猫です!


はづき:…はっ! 夢かうつつか分からなくなっていた…。

峰岸:大丈夫ですか先生、目が死んでます!
   もう今日は午前中事務所閉めましょう! 休んでください!
   このままだと私まで攻撃されそうで怖いです!


はづき:……財宝を奪ったのはお前だなああ!!
   叩き切ってやる!!! 経験値よこせええ!!!


峰岸:Nooo!! やっぱり攻撃してきた!
   先生、私は盗賊でも経験値多目にくれるレアモンスターじゃないですよ!
   私を切ってもお金も経験値も貰えませんってば!


はづき:ハッ……君は、魔法使い……?

峰岸:いい加減ファンタジーから帰ってきてくださいよ!
   何で盗賊じゃなかったら魔法使いになるんですか!?
   私がMP消費してるとこ見たことあるんですか!?


はづき:……姫、姫じゃないか!

峰岸:これまた盗賊から相当のランクアップですね! 良く見てください先生!
   私、王冠被ってませんよ!? 先生と同じ、一般庶民ですよ!?


はづき:……は! み、峰岸くんか……!

峰岸:い、意識が戻ったんですね先生! 良かった!
   あ、あとその箒下ろして! さっきから何度か叩かれてるんで!


はづき:まさか……これは、伝説の飛べるホウキ……?!

峰岸:魔法使い出てきちゃった!
   装備アイテムじゃないですよ、それ! ニンバス2000じゃないですよそれ!


はづき:……はっ! み、峰岸くんか……。

峰岸:おぉぉ、正気に戻るタイミングが早くなってきた。先生、大丈夫ですか?
   HPゲージとか、もう見えてないですよね?


はづき:だ、大丈夫だ。見えてない。

峰岸:それならもう大丈夫ですね……。
   何かもうこれ以上先生と会話してると、より強力な棒で殴られそうなんで、いい加減寝てくださいよ。


はづき:むぅ……そうだね、寝ることにする。

峰岸:分かりました。じゃあ、ベッドメイクしときますんで……先生、ちょっとそこで待っててくださいね。

はづき:分かった。

峰岸:本当に待っててくださいよ?
   ……じゃ、ちょっと行ってきますねー。


はづき:……「にげる」!


五分後……。


峰岸:先生ー、お布団寝れるようにして来ましたよー……って、ルーラ使いやがった! 魔法使いかよ!
... 続きを読む
純情のためのペイン ロゴ




kissしてシクラメン 第一回単独公演


   純情のためのペイン



   花笠オトコマエ

    峰岸喜久子


提供:66プロデュース
会場:月刊ライブ&スタジオ

アシタへゲンキ!
 ㈱ピストルカンパニープロダクション



 本日はkissしてシクラメン第一回単独公演『純情のためのペイン』にお越しいただき、誠にありがとうございます。
 開演に先立ち、お客様にお願い申し上げます。場内での撮影、録音は固くお断りいたします。
 また、携帯電話やアラーム付腕時計、ポケットベル等音の出ます電子機器の電源をお切り下さいますよう、お願い申し上げます。

 ただ今、ロビーにおきましてオリジナルTシャツ、湯のみ、ポストカード等を販売いたしております。皆様のご利用をお待ちいたしております。
 閉演後は、お帰りの際、「見た」と一言でも宜しいのでご意見やご感想などお書き込みくださいますと、演者・スタッフ一同大変励みになりますので、是非ご協力下さい。

 まもなく開演でございます。ロビーのお客様は、お席にお戻り下さい。
 携帯電話の設定を、今一度お確かめ下さい。

 それでは、最後までごゆっくりお楽しみ下さい。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。